スタッフブログ

2021年06月01日(火)心豊かに

和風月名「水無月」

今日から6月。
睦月、如月、弥生、と続く和風月名では「水無月」です。

 

学生の頃、この和風月名がテストに出るからと覚えなくてはならなかった時には、なんとも厄介な名付け方をしたものだと恨めしくもなりました。

 

雨が多い6月なのに「水無」とはどういうことかと疑問に感じながらも、それを調べることなく、ただただ「6月=水無月」と頭に叩き込み丸暗記しました。

 

 

この「無」は、漢字の意味の示す「なし」ではなく、「の」を意味する助詞であって「水の月」と表しているということだそうです。
そうすると、雨が多い梅雨の時期を表しているという点に納得できます。
ところが一方では、水無月の頃は、現在の暦では7月に当たり、暑さで水も枯れるという意味で「水無」としている説もあるとのことです。

 

この証として万葉集の歌があります。

 

水無月の 土さへ裂けて照る日にも 我が袖乾ひめや 君に逢はずして

 

土さえも裂ける日照りであっても、あなたに会えぬ悲しみの涙で私の袖は乾くことがありません、と恋しい人に逢えない悲しみを歌っています。

 

このように和風月名が和歌に使われると、単に数字だけで表された月名にはない日本文化の情緒を感じ、和風月名があるこの国に生まれ育ったことに誇らしくなります。同時に、学生の頃に丸暗記をしただけの自分を恥ずかしくもなります。

一覧へ戻る

Page Top