2020年08月11日(火)おそうじ雑記
現代の家には、畳の部屋が少なくなりました。
そのせいもあってか、室内で箒を使うことも、室内用の箒がない家も多いのではないでしょうか。
アズマ工業の快適百貨では、室内で使用する箒を販売しています。
その座敷用箒のご購入先を見ますと-
・柔道場
・料亭
・旅館
などが、名前を連ねます。
なるほど、と思うのは、いずれも畳と結びつく先ですね。
別の見方をすれば、和の文化、風景がある場所と言えます。
調べてみますと、箒というのは、その昔、神聖なものとして扱われていたようです。
掃除道具として広く生きわたったのは、室町時代以降とのこと。
その時代、大きなお城には、畳と共にさぞ数多くの箒もあったのでしょう。
と、現代人の浅はかな想像では、このようになります。
ただ実際は、畳が広く普及したのは、江戸時代後期だそうです。
すると、お金持ちのお城には畳もあったかもしれませんが、板敷部屋もあり、畳を施す財がないお城は板の間も多かったとすれば、
そこでも箒が使われていたはずなので、箒は必ずしも畳専用ではないと考えられます。
畳の部屋が少なくなった現代ですが、これとは逆にフローリングのお部屋が増えたことも実感します。
上記のように、歴史を紐解いてみますと、箒は何も畳だけのものではありません。
板の間に箒が用いられていた時代もありました。
板の間とは、つまりフローリングですね。
それに合った箒を使うことで、フローリングに味わい深い艶が生まれます。
「時代はめぐる」と言われます。
板敷から畳になり、その畳が減り、フローリングが増えました。
ロボット掃除機、サイクロン掃除機、の普及が伸びているようですが、箒についても見直してみませんか。
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